君を死なせないための物語(ストーリア)
作者は『アンの世界地図 ~It’s a small world~』の吟鳥子先生。
宝島社『このマンガがすごい!2018』オンナ編の第7位にランクインした『きみを死なせないための物語(ストーリア)』(作画協力:中澤泉汰)
表紙の美麗ぷりが気になって購入。
この美麗さとSFが私にはなんともミスマッチ感を感じて逆に気になりました。
昭和の少女漫画的耽美さというか。
あらすじ
宇宙に浮かぶ都市文明「コクーン」。国連大学の学生で、幼なじみのアラタ、ターラ、シーザー、ルイの4人組は、宇宙時代に適応した新人類“ネオテニイ”のこどもたちだった。
ある日、彼らは歓楽街の路地で緑の髪の少女に出会う……。
登場人物
wikiがまだなかった…涙
アラタ 東京コクーン出身。国連大学の学生。
シーザー NYコクーン出身。名門の家柄。
アラタ達と親友パートナーを結んでいてる。
ターラ デリーコクーン出身。
アラタ達と親友パートナーを結んでいる
ルイ 芸術家でインモラリスト。
アラタ達と親友パートナーを結んでいる。
アラタ・シーザーを歓楽街に連れ出す
祇園 歓楽街の住人。
緑の髪の美しい少女。
ダフネー症
感想
表紙の印象と全然違いました。
てっきりファンタジー要素強めのお話しだとばかり思ってたんですけど…。
いい意味で予想を裏切ってくれました
恐らく1巻は導入巻なのでしょう。
様々な設定と用語が多くてすぐには理解できない。だけど漠然とした世界観は分かった。
宇宙時代に適応して生まれた「進化した人類」幼形成熟(ネオニティ)の本多アラタ、皇帝(シーザー)、星(ターラ)、王様(ルイ)、幼い頃からの親友(キッズパートナー)の4人。ルイと緑人(ダフネー)症の祇園さんの結婚式後、彼女は最上階から落下してしまう…。16年後、アラタがダフネー症の被験体と出会う。
この時点で用語多すぎ!笑
…完全に序章に過ぎないですね。
タイトルの『君を死なせないための物語』の『君』というのは最後に出てきたダフネー症のこの少女のことなのだろうか。
寿命が数百年あるネオテニイ、光合成をして生きている短命のダフネー、契約という形のパートナー制
…謎だらけ。ネオニティとダフネーには何か関係があるのでしょうか。
作者のインタビュー記事を読んでいたら、
パートナー制度については、SNSの文化から考え始めたようで。
たしかに人が人を限定してつきあうとか、相互フォローしあって会話をするとか、そうしたシステムはこの物語のパートナー制に似てるような気がする。
だけど実際そんな世界ってどうなんだろう?
とても道徳的だとは思うけど。。
すごく窮屈。決められた通りに生きて死ぬのかな。
だから、
ターラの両親は『愛』で結ばれたと言っていて感動してしまった
そんな契約世界の中でも愛はちゃんとあるんだね。
どんなに抑圧された世界でも人は愛を求めてるんだなぁ。
ターラはアラタを。
シーザーはルイを。
ルイは祇園を…
最初シーザーはターラだと思ってたけど本当はルイが好きなのか?
ルイは男だよね!?…性別で決めるのは野暮なのかな。
カテゴリー的にはSFものなんだけど、それだけじゃなく少女漫画らしく『愛』や『恋』という心理描写がとても惹きつけられる。
そして絵がすごく綺麗。
まさしく美麗!!
ルイと祇園さんの2ショットは特に!
肝心なストーリーも次から本格的なようでここからが本格的に楽しみです。
コメント
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