きみを死なせない為の物語(ストーリア) 4巻
作者は『アンの世界地図 ~It’s a small world~』の吟鳥子先生。
宝島社『このマンガがすごい!2018』オンナ編の第7位にランクインした『きみを死なせないための物語(ストーリア)』(作画協力:中澤泉汰)
表紙の美麗ぷりが気になって購入。
この美麗さとSFがなんともミスマッチ感を感じて逆に気になりました。
『きみを死なせないための物語』4巻 登場人物
アラタ ネオニティのF4。東京コクーン出身。ターラ、シーザー、ルイと第一パートナー契約を結ぶ。現在は国連大学コクーンの研究者
ターラ ネオニティのF3。デリーコクーン出身。アラタに想いを寄せている。
シーザー ネオニティのF3。NYコクーン出身。友人思いの快活な少年。父が大統領選に立候補した。
ルイ ネオニティのF3。パリコクーン出身。かつてダフネー症患者の祇園と第三契約を結ぶが破局。
祇園 東京コクーンの歓楽街に住むダフネー症の少女。ルイのプロポーズに応じるが結婚式の日に東京スペースツリーから落ちて死亡
ジジ ダフネー症被験体の少女。
憲兵(ガード)の双子 憲兵(ガード)は天上人(テクノクラート)の下部構成員。アラタの前にしばしば現れ、査定(ジャッジメント)を執行する
『きみを死なせないための物語』4巻収録 epi.16〜epi.20 あらすじ
3巻より2年経ちターラは髪をより短くし仕事に邁進。
一歩ルイとシーザーは第二パートナーを解消しているにも関わらず、関係を続けていた。
コクーン違反をアラタにバレても再契約はせず関係を結び続けているのだった。
久しぶりに登場したターラの友人のアジア。
アジアは双子を身篭っており、ジジはお母さんになりたいと願う。
ダフネーは16歳までしか生きられないと分かっていても…
シーザーとターラが国連大学で会っていると、シーザーとルイのファンという女性が乱入し、『なぜシーザーとルイが第二契約を解除したのか説明すべきだ』と喚き出す。
当然すぐ連行されるが、ターラはアラタ達とはたまたま子供の頃親の意向で第一パートナーになったから、社会的契約を結べたから今でも普通に話したりできているのだと改めて自覚する。
アラタとスクールメイトやワーキングパートナーとして出会っても第二パートナーになってくれたのか、と…
ジジはシーザーとデートに漕ぎ着けるがシーザーに降られてしまう
一方アラタはリュカと共に学会発表に参加しているのだが、リュカはナナと生殖申請する事を聞かされる。
しかしアラタはリュカとフレンド契約してないからプライベートの話はふるな、と突き放す。
そんな中リュカはこの世界の触れてはならないこと・追求してはならないことを学会で、口にしてしまい天上人(テクノクラート)に目をつけられてしまう
そしてついにアラタ達と10年間かけて作ったロケットが完成した時
天上人はこの世界の真実に気づきかけたリュカを亡き者にする
リュカに悲劇が起こってる間、ジジとターラはジラフ博士とライオンの研究室で過ごしていた。
ターラはアラタから恋や情熱が欲しい
ジジは生きる意味が欲しい
と、それぞれのこの世界では望んではならない事を口にしていた。
アラタの目の前で天上人にリュカを殺され、天上人に馬鹿なフリはやめろと言われ…
アラタはついに天上人の塔を登るのだった
『きみを死なせないための物語』4巻 感想
リュカ〜〜涙
リュカはこの異常な世界の中でまともな人だった。
ナナを愛してたし、契約なんてしなくてもアラタと友情を感じられるる人間らしい人だった。
悲しすぎます…
というかリュカが死の間際に見た光景とはなんだったのでしょうか。
謎は深まるばかりで、これちゃんと回収してくれるのかな…
地球はあるのか?
天上人の目的はいったい何なんでしょう。
どんどん不穏な方向に話が進んでいきますね。
理想郷の様な世界だったコクーンもいよいよディストピアらしさがでてきたなぁ
なんといっても天上人の不気味さが…笑
人口に上限がある世界。
ゆえに生殖もリストイン(安楽死)もコントロールされている世界。
そんな世界での愛とは?
全てがコントロール世界なら愛というのは邪魔な存在なんだろうな…
恋が卑猥な世界って考えるだけで不気味だと思います。
そして、なぜアラタは天上人になることを選んだのだろか。。
いったい誰を死なせないための物語なのか…
ただひとりのきみに捧ぐ、という最後の1文の意味はなんなのだろうか…
ずっと、きみというのはジジだと思ってたけど
きみというのはターラなのか…
それとも地球のことなのかなぁ。。
謎が深まるばかりの4巻でした。
きみを死なせないための物語(5) (ボニータ・コミックス)
コメント
[…] きみを死なせないための物語(ストーリア)4巻きみを死なせない為の物語(ストーリア) 4巻 感想(ネタバレあり)ついに物語の本題へ入る。悲劇とこの世界に隠されたものとは。シ […]